全長850mの道筋に7種類の滝が連なる「河津七滝(ななだる)」。河津では滝のことを「水が垂れる」 という意味で垂水(たるみ)と呼んでいたことから、「たき」ではなく「だる」と読むそうです。
以下掲載の写真は、それぞれの滝の近くで撮影したものです。
各滝の頭の数字は、下流からの数え順です。
1.大滝(おおだる)
高さ30mの滝で、玄武岩の間を落下する水勢、規模の大きさは七滝中最大です。
2.出合滝(であいだる)
河津川本流と萩に入川とが合流している様子が人生の出合に例えられ、この名がつきました。
3.カニ滝(かにだる)
美しい渓流の中にひっそりとたたずむ切り立った岩場が蟹の甲羅にみえます。
4.初景滝(しょけいだる)
昔、一人の行者が滝の洞に住んで修行をしていました。ある日持っていた小金に目をつけた悪人に襲われ、行者は殺され滝壺に投げ込まれてしまいました。その後悪人はそれぞれ罪がたたり、その子孫まで良いことがなかったそうです。この行者の名前が「初景」だったことから名づけられたそうです。
5.蛇滝(へびだる)
玄武岩の模様が、伝説の七つ頭の大蛇が持つうろこを連想させます。
6.エビ滝(えびだる)
白く流れる滝が、まるでエビの尾びれに似ています。通常は吊橋の上から眺めることができますが、現在通行止めになっています。この吊橋を進むと7番目の滝「釜滝」へつながっていますが、現在こちらのルートからは進めません。

釜滝へ向かうもう一つのルートから撮った写真です。吊橋の直近に倒木がありますね。これが撤去されないと吊橋は渡れませんね。
7.釜滝(かまだる)
覆いかぶさるような玄武岩の上から流れ落ちる滝が美しいこの滝も、かつては地獄谷と恐れられていました。
その他の写真です。