「トンボロ」をご存じでしょうか。
本土(主陸地)と島を陸続きにつなぐ砂州(さす)のことをトンボロといい、海中の障害物に砂が堆積する現象をトンボロ現象といいます。砂州とは、砂や石が水に流され形成される堆積構造です。
干潮時に歩ける西伊豆町の三四郎島は、国内有数の「トンボロスポット」です。
歩いて渡れますが、当然舗装された道ではありません。大小さまざまな丸い石の上を歩いていきます。ずっと丸い石の上を渡り歩いたので、結構疲れました(笑)
普段は船に乗って眺める島々ですが、真近で見るとまた違う迫力を感じました。
見る角度によって3つにも4つにも島が見えることから、三四郎島と呼ばれています。
ウェブサイト「伊豆半島ジオパーク」-三四郎島とトンボロ
かつての海底火山の地下にあったマグマの通り道のなごりです。
三四郎島の陸側には、島を回り込んできた波によって石や岩がたまり、細長い浅瀬ができています。干潮時には浅瀬が海上に姿を現し、海岸から対岸の三四郎島へと歩いて渡ることができます。こうした現象を「トンボロ現象」といいます。海上に姿を現した細長い道にはさまざまな海の生物が取り残され、いきもの観察の適地でもあります