「伊豆ジオ探訪」シリーズ始めました!
伊豆半島ジオパークの中で今個人的に気になっている場所を全10回に分けて紹介します。
第①回は「天城山隧道」です。ちなみに隧道(ずいどう)はトンネルのことです。
9月に入って急に涼しくなりましたね。撮影日、自宅から外を見ると曇り空で今にも雨が降りそうでした。
天城山は霧がかっていそうな理想的な天候で、現地に着くとまさにそんな状況でした。
トンネルの中は常に風が吹き抜けていて、少し肌寒いくらいでした。
どう撮ればいいかなぁと思いながら前進し、真ん中あたりに着いたころ、自分が歩いてきた方向から人の気配がしたので振り返りました。
恐らく観光客の人達でしょうが、その人たちの話し声がトンネル内に響き渡って、その声が何とも不気味に聞こえました。
夜ならお化けと勘違いしそうな不気味さです笑
そんなこんなで反対側(北口)に出まして、何枚か撮影して戻りました。
天城山隧道より霧がかった天城山に惹かれてましたが、もう夕方近くでしたので無理せず帰宅しました。
ジオメモ
天城山隧道は1905/明治38年に築造され、2001/平成13年には道路トンネルとして初の国の重要文化財に指定されました。日本で一番長い石造りの道路トンネル(延長445.5m)で、天城山の標高708mの場所にあります。
川端康成作「伊豆の踊子」に登場するトンネルとしても親しまれています。伊豆の踊子は川端康成が学生のころに伊豆を旅した際の実体験を基に描かれていますが、それは1918年/大正7年のことでした。
このトンネルが開通したことで天城越えの難所が解消し、伊豆の南北移動を一挙に短縮しました。ちなみに現在の新天城トンネルは1969/昭和44年に開通し、現在旧天城トンネルの車通りは少ないです。